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絵を見るとはどういうことなのか? 絵を見る人は何を見ているのか? その人の中では何が起こっているのか?――美や芸術についての哲学的な問いを扱う学問が美学です。本書は、東京藝術大学ではじめて美学に触れる学生を対象とした授業のうち、20世紀フランスの思想家を取り上げた回を選び、その絵画論をわかりやすい図解と実際の芸術作品を使って紹介します。「絵を見ること」の意味をじっくり考え、絵画の見方が変わる一冊です。
本書では6人の美学者や哲学者の原典を引用し、それに解説を加えるという形式で話が展開されます。中には抽象的で難解な考え方も扱いますが、やさしく具体的な例え話も交え、実際の授業さながらの語り口で読み解いていきます。また読者の理解を促すため、抽象的な概念は可能な限り図解にすることを試みました。
本書では、美学の理論に沿う形で有名な芸術作品も多数登場します。美学者たちは、それらの作品のどこを見て何を評価していたのか?話に出てくる名作絵画を取り上げ、見かたのポイントをわかりやすくビジュアル化しました。